【第4章 「そら野テラス」の存在と今後の夢】(4/4)
−「そら野テラス」は、店長の人生にとって、どんな存在ですか。
ターニングポイントなんですよ、多分。なんだけども、通過点というか…。
−更に思い描いていることがあるということでしょうか。
大きく思っていることは二つくらいあるんですよ。まだ周りにはあんまり言ってないんですけど(笑)
−それに関連するかもしれませんが、「そら野テラス」に対する、10年後の夢は何ですか。どんな風に育てていきたいですか。
今あるこの建物だけではなくて、もう2~3棟くらい欲しいんです。「そら野テラス」という敷地をもっと広げたい。俺が一人で思っていることだけど、「そら野ベーカリー」というパン屋をやりたいんです、米粉パンで。そこは「トネリコ」とまた違った趣のあるカフェがあって。あと花屋さんがあったりだとか…。
−すごい!女性が集まってくるような。
そうなんですよ、人が集まってくるようなビレッジみたいな。この周りにそういった建物があったりするともっと楽しい雰囲気が出来て発展するんだと思います。
−なるほど。確かに、そうなると、今の「そら野テラス」は通過点ということになりますね。
…という風に持っていければ良いな、という感じです。まずは1年経って、軌道に乗せてからですけれどね。こんな感じで人を呼び寄せる仕組みができると、おそらく地元の生産者さんやうちの生産部も安心してもっと農産物作れるようになるわけだし。
−かつて、友和少年が抱いていた「キツくて、嫌だった」農業とは全く違った形になっていくのですね。
そうですね、そうなると農家というよりは、もはや実業家ですよね。いつも俺は、「農業って自由度が高い」と思っていて。今や農業は進んでいると言われていますが、俺もそうだなって実感しています。原料から作っていますから、色んな展開ができるんです。自由自在に経営を組み立てていける、実際面白いですよね。
−原料を持っている強み。それをどんな形にもできる。米ひとつ取っても、米粉にすることでパンにもお団子にもピザにもできる!
さらには原料を原料として必要としているところにも、直接、供給することができます。突き詰めていくと自然にこう言った形になるんですよ、きっと。
−なるほど。生産、加工、販売を一手に管理できる点を極めて行くという感じですね。
どこまで行けるかわかりませんけども頑張ります!ありがとうございました。
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