「ワイエスアグリプラント」の成り立ちから現在に至るまで、そしてこれからのこと。
「そら野テラス」を形作る現場の声で綴る、そら野ストーリーをお届けします。

【第1章 オープンからこの1年振り返って】(1/5)

有限会社ワイエスアグリプラント代表取締役 藤田一雄

俺たちばっかりいいんじゃダメだ。

(取材日:2017年3月)

【第1章 オープンからこの1年振り返って】(1/5)

−オープンして間もなく1年になりますが、この1年は早かったですか、それとも長かったですか。

早かったですね。当初、まさかこういった形で皆様に注目されるなんて考えていませんでしたね。

−では、当初はどんな思いでいらしたのですか。

まず、オープンにあたって、プロジェクトチームを立ち上げたんです。チームで、密に集まって話し合いを進める中、アイディアがいっぱい出てくるし、たいてい予定した通りに進んできたし「このパワーがあれば失敗はしないな」という気はしていました。
実際に忙しい時期にオープンして、マスコミや行政から注目され、多くのお客様にご来店いただきましたが、俺自身はこれが良いのか悪いのかという検証は全然できていなかったです。本当にあっという間に過ぎていった感じがしますね。

−今まで振り返る暇もないくらい走ってきたということですね。では改めて振り返ってみて、1年前に社長が思い描いていたそら野テラスと比べて、いかがですか。

実際、来店客数や売上のボリュームから言ったら、120~130点といった所でしょうか。また、お客様からの注目度は予想以上でした。
一方で、チームが当初計画していたメニューやお菓子などが、手付かずの状態にあるので、その点に関しては70点くらいでしょうか。自分の中でモヤモヤしているのはその部分ですね。昨冬、吹雪でお客様がお見えにならなかった時、「これは想定内なんだから、良い機会と捉えて新商品やサービスの仕方を勉強してくれ」とスタッフの皆に言った覚えがあるんです。1年を通じて着実にステップアップしてもらえれば、これはもう100点になりますよね(笑)。
実際、「トネリコ」でも余裕が出てきて、30席を一日に何回も回転させられるようになったのは、スタッフに実力が付いてきたということ。今後は、新作やサービスの仕方も余裕の範疇でもっとできると期待しているんです。そんな訳で、減点部分は、これから達成できるぞ、という楽しみでもあります。



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