「ワイエスアグリプラント」の成り立ちから現在に至るまで、そしてこれからのこと。
「そら野テラス」を形作る現場の声で綴る、そら野ストーリーをお届けします。

【第5章 そら野テラスの今後】(5/5)

【第5章 そら野テラスの今後】(5/5)

−「そら野テラス」を、かわいい我が子とおっしゃってましたが、10年後どうなっていてほしいですか。どのように育んでいきたいですか?

夢はいっぱいあるんです。

−では、ひとつだけ教えてください(笑)!

2016年4月15日にプレオープンして以来、2017年3月時点で13万人程、ご来店いただきました。まずは、さらに大勢の方から来てもらう施設にしたい。できれば年間100万人くるような施設にしたいけど…これはこの西蒲エリア全体の話。俺達ばかりではなくて、近隣のワイナリーなど、この地域におけるひとつの原型ができたらいいなと思います。郊外にある大型ショッピングモールみたいに、このエリアが、1日中遊べるような複合施設になれば、ちょっと市街から距離はあるけど、ひとつの観光スポットとして強いですよね。そんな場所になることを望んでいます。

−いちごハウスの先に、他の果物の収穫体験ができるように橋を作っているのも、そのうちの一つということですか。

この辺の「そら野ファーム」に関係するエリアが2.4haくらいあるんですが、その面積の中で農園を展開していき、お客様に楽しんでいただけるような施設にしたいです。今後はバラを植えたりして、小さなことだけどそれらの積み重ねで、「あそこって、色々あって面白いわ。」と言ってもらえるような場所に出来たらいいかな。那須であれ軽井沢であれ、俺達が「行きたいな」と思うところは主役以外にも色々あるんですよ。このエリアの中だけでも俺達が気づかないものって、まだまだいっぱいあるはずなんです。そこを感じ取ってお客様に提供できるようにしていければ完成形に近づけると思っています。今の所、大雑把に「ああしたい、こうしたい」というのはあるけれど、少しずつ少しずつ。あんまり極端なステップアップはしないつもりです。

−また時流が来た所で、ということでしょうか?

「経営者は臆病であれ」という言葉があるんです。事業を進めるにしても引くにしても慎重に、ということ。臆病者は色々な所に色々な配慮をします。常に臆病な方が良いということなんです。でもポンと飛び出す時は出ますよ。その時は、自分一人ではなく皆が賛同して一緒について来てくれるという時です。そこがないと臆病者は前に出られないんです。

−本当にひとつのストーリーを聞かせていただきました。「そら野テラス」を通じての日本の農業にまつわるお話なども、とても興味深かったです。どうもありがとうございました。

これからも、皆さんと一緒に頑張りましょう!



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